春先になると毎年連絡をいただきます。
『浴室・窓廻り・庭からシロアリや羽蟻が出てきた』
そんな時はどうすればいいか
建築のプロが解説します。

シロアリがいるううううう
まずはどうすれば良いか
シロアリは種類や地域にもより出てくる時期が違いますが
暖かくなると地上に他の場所に飛来する為に出てきます。
この時に良くお客様から慌てて連絡を頂くことが多いです。
ですがまずは慌てなくても大丈夫です。
慌てて数日早く動いたとところで何も変わりません。
悪い業者だとそう言う心配につけ込んで契約などを、急かしてくる場合があります。
まずは落ち着いて対応をしましょう。

もちついてもちついて
ではまず怪しいアリを見つけたらビニール袋に入れ捕まえて、どんなアリか確認してみましょう!
※噛まれないように手袋などをつけましょう。
シロアリか確認しよう!


おお!結構特徴的だね
これでシロアリと思ったら業者に依頼しましょう。
もしわからない場合はそのまま業者に見てもらいましょう。
家を建てたハウスメーカーや工務店に依頼することももちろんできますが、金額は高くなる傾向にあります。
またハウスメーカーなどは10年点検時にシロアリ防除工事をすると、延長保証等のサービスがあったりしますが高いです。
シロアリ専門業者の方が基本的には金額は安く施工してもらえますが、信頼できる業者を探すのは一苦労するかもしれません。
安心を買うつもりであれば家を建てた会社に
なるべく金額を抑えたい場合はシロアリ専門業者に依頼しましょう。
業者に点検をしてもらおう!

まずは相場価格を確認しましょう。
ハウスメーカーや工務店の平均相場は
平均2500〜3500円/平米になるのが一般的です。
大してシロアリ専門業者の平均相場は
平均1000〜2000円/平米になるのが一般的です。
ここで倍近い差が出るのでなかなか金額は大きくなります。
例えば1階20坪のお宅だと10万円近い差が出ます。

安すぎると逆に不安だな…

そうですね、良くネットだと安い業者はリスクが高く危険のような話を良く見ますね。
ですが良く考えてみるとシロアリの防除作業大体1〜2人で数時間で終わり、シロアリ薬多くて約30lで約2〜3万程度なので決しておかしい金額では無いんですよね。
※厳密に言うとシロアリ防除と駆除は薬が違うので多少値段が違います
実際自分の会社もシロアリ業者に支払うのは保証料別ですが1000円台です(笑)

こんなこと、ここで言ってもいいの?
分かりません(笑)
ですがハウスメーカーや工務店は決してぼったくっているわけではなく、安心してお客様に工事を提供できるように手配しているので、ここでぼったくりだ!と目くじらを立てるなら自分で色々探していくしかありません。

難しいな〜
そうですね。
先程もお話しましたが安心を買うつもりであれば家を建てた会社に、なるべく金額を抑えたい場合はシロアリ専門業者に依頼と言う形になります。

もしなるべく安くシロアリ工事をしたいのであれば安心して依頼できるハウスメーカー(工務店)とシロアリ業者に相見積もりを取ることをお勧めします。
見積もり時の対応をしっかり見て信頼できそうな業者に依頼しましょう。
シロアリ業者の相見積もりお勧めはこちらのシロアリ110番をお勧めします。

こちらに加盟しているシロアリ業者は一定の基準をクリアして施工料金も一律にしているので、まず安心して見積もりを取ることが出来ます。
もちろん担当者レベルでもかわる場合もありますので気にいらなければ断ればOKです。
ですがどうしても予算が捻出できない場合は、最低でも放置せずに自分である程度は対処できます。
ここからはもし自分でやる場合をご紹介します。
※できる限り工事業者に依頼しましょう

予算がなければ最低でも自分でメンテナンスしよう!
あまりこちらはお勧めできませんが放置するよりはマシです。
最悪予算がなければ最低でも自分で処理も検討してみましょう。
準備するものはこちら
シロアリ薬

噴霧器

ゴム手袋

粉塵マスク(床下用)

つなぎ(床下用)

ゴーグル(床下用)

床下もできる装備をご紹介しましたが自信がない方は絶対にやめましょう。
広い床下であればまだ良いですが古い建物だと狭いもしくは基礎で通れないのはざらにあります。
比較的新し建物であればそこまで大変ではありませんが、床下は非常に動きずらく怪我をする場合がありますので絶対に無理はしないでください。

まず床下が無理でも最低限家の周りや庭
基礎周りをぐるっと一周薬を撒きましょう。
古い建物だと基礎に換気口と言う金網の風窓がついています。
ここに噴霧器をさして床下にできる限り撒いていきましょう。
特に北面はシロアリの好む湿気が多い確率が高いので入念に巻いていきましょう。

床下は古い建物で和室があればそこの畳をめくってみましょう。
そうすると板が敷いて有り場合によっては所どころ釘で止めてあるかもしれませんが、めくれるようであればめくって噴霧器で撒いていきましょう。

床下に入れるようであれば無理をしない程度に入って撒いていきましょう。
ちなみに木部はもちろん最後に軽く土壌に撒くとなお効果的です。
※築20年程度の新しい建物の場合、合板が貼ってあると捲るのは困難です
床下点検口があればそこから入れる程度で噴霧器で巻いていきましょう。
こちらも軽く土壌に撒くと効果的です。


おお!意外と簡単そう
そうですね。
あまり無茶しなければそこまで大変ではないかもしれません。
ですが床下にちゃんと潜ってやるとなかなか大変なので注意してください。
またもちろんこれで全て撒ければプロと遜色ない効果を得られますが、できる限り業者に依頼するようにしましょう。
ここからは業者に頼む場合、DIYどちらにしても注意点がありますのでそちらもご紹介させていただきます。

シロアリ工事注意点
①シロアリ薬を噴霧すると床下の匂いが部屋にあがってきます。
薬自体の匂いは少ないですが薬を噴霧した圧力で、床下の空気が部屋に上がってきてしまします。
必ず半日程度換気を取るために窓を開けて風を通しましょう!
業者・DIY問わず必要になります。

②古い建物は基礎があって通れない場合があります。
この場合基礎を一部壊して人が通れるようにするか、もしくは床下点検口を必要箇所にあける必要があります。
この場合はどの業者に依頼しても+αの費用が掛かりますが見積もりの段階でまず分かります。
こちらはDIYでやるのはなかなかむずかしいと思われます。

③玄関土間やタイルのお風呂など完全に入れない場合は小さな穴をあけそこから薬を注入します。
その場合は小さな穴の補修後が残ります。
こちらはDIYでやるのはなかなかむずかしいと思われます。

④良くある質問で部分施工を依頼されることがありますが、部分施工の場合は基本的にシロアリ保証は出ません。
シロアリの保証は基本的にはシロアリ専門の保証会社があるのでそこに申請することになります。
その中の条件で『家全体を施工する』ことが必須条件になっていますので、部分施工の場合は保証外になりますので注意してください。

⑤薬は基本的に人・動物には無害に作ってありますが体の弱い方は注意してください。
昔使われていた薬は10年保証などの強い薬を使用していた時は害があったようですが今は厳しくなり基本的に弱く作られています。
そのため通常のシロアリ保証会社は5年保証になります。
独自にメーカーなどで10年保証を出している場合もあるようですが基本的には5年になります。
ですが新築の場合はJOTOのシロアリ保証で10年保証などはあります。

以上になります。
上記注意点踏まえてシロアリ対策をしっかり行なっていきましょう!

おー!

まとめ
- シロアリを見つめけても落ち着いて対応しよう!
- 見つけたシロアリを本当にシロアリかチェックしてみよう!
- 業者に点検をしてもらおう!
- 相見積もりをしてお得に工事しよう!
- 予算がなくても最低でもDIYしよう!
- シロアリ工事注意点をしっかり確認しよう!
いかがでしたでしょうか?
ここで一つお役立ち情報で古い建物の和室の畳は今の『建材畳』と違い『藁床』が支流です。
藁床はワラで出来た畳で非常に虫がよりやすく、また湿気やすいです。
なかなか大変ですが1年に一回天日干しすることでシロアリの好む湿気を軽減でき畳や住宅の寿命が延びますので、もし可能なら天日干しをする事をお勧めします。
ここまで読んで頂けた方、ありがとうございました!
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事故が起きてからでは遅いのです。
【はさマンモス】が指を守ります!!

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